※日記のリオウド設定です
『クリスマス』
城の廊下を散歩がてらぐるりと一周し、もう休もうと部屋に戻ると、
部屋の前には人型になったシャルティエとイクティノスが立っていた。
「明日は何日ですか?坊っちゃん」
「明日?明日は25日だろう」
「では何の日だ?」
「25日はクリスマスだ」
答えてやったら、二人は何度も頷いた。
「ひき止めて悪かったな」
「良い子はもう寝る時間ですよ〜」
そう言って、部屋に入った二人は剣に戻ってしまった。
まったく訳がわからない。
今日だってクリスマスイブだったが、特に目立ったことはなく、ウッドロウも普通だった(別につまらないなんて思っていないぞ)
それに、赤い服を着てプレゼントを配って回る老人がいるなんて思ってもいない。
だが、シャルティエの言い方からして明日は何かあるのだろう。
(期待せずに待ってやるか)
内心でそう呟くと、既に夢の住人になった愛しい人を起こさないようにそっとベッドに潜り込んだ。
朝になり、身を起こして周囲を見渡してみても何もない。
(やはり無いな)
ウッドロウはもう起きたらしく、隣に温もりがないことが余計に虚しさを増幅させた。
それからはいつも通りだった。
待っていてくれたウッドロウと朝食を食べ、調練に参加し、
昼食を食べて調練を再開、午後の休憩にウッドロウの元に顔を出し、休憩を満喫したらまた調練。
しかし夕食は変わっていた。
やはりクリスマスを意識してか普段よりも豪勢になっていた。
食後のデザートに出てきたウッドロウ特製のケーキも食べ、休憩をはさんだのちにシャワーも浴び、
部屋に戻ってくるとまたしてもシャルティエとイクティノスが立っていた。
「何だ、またか」
「坊っちゃん、朝寂しかったでしょう」
「なんのことだ?」
「俺達の言ったことを気にしてか、朝キョロキョロしてたからな」
そんなに挙動不審だったかと若干焦る。
「だがまあ安心しろ」
「昨日ちゃんと僕達の言ったとおり、夜更かしせずに早く寝たのでクリスマスプレゼントです」
どうやらクリスマスプレゼントとやらをくれるらしい。
一体どんなものが貰えるのか。
すれ違いざまにイクティノスが返品可だ、と言っていたから、そう悪い物でもないらしい。
二人は何故か動物達の部屋に行ってしまったが、よくあることなのでさして気にはしなかった。
部屋に入ってみればクリスマスプレゼントと思われる箱が置いてあった。
箱は赤いリボンに飾られ、まさしくプレゼントである。
しかし目の前のこれは大きすぎではないか?
1メートル四方はある。
実はプレゼントではなく、モンスターでも入っているのでは…と疑いたくもなるが。
とにかく開けてみないことには始まらないので、リボンを解いた。
箱は持ち上げ式のようで簡単に開いた。
はたして中身は―――
「眩し…」
「………ウッドロウ?」
愛してやまないウッドロウその人だった。
「どうして…ウッドロウが?」
「あ、待ってくれ。言わねばならぬことがあるのだよ」
手で制され、おほんと咳払い一つ。
「プレゼントは、……」
しかし言いかけて口ごもってしまった。
「何だ?続きは?」
「え!あ、やはり本人を前にすると緊張して…」
ようは照れているということなのだろう。
心なしか俯き気味である。
そんな様子から何を言いたいのか予想がついたが、やはり本人の口から聞きたい。
「続き」
「う……。プ、プレゼントは………」
また口ごもった。
仕方がない。言いやすい状況に持っていってやろう。
「ウッドロウ」
「…な、にっ?!」
名前を呼び気がそれたところを狙って肩を思いきり押した。
待ち構えていたベッドのスプリングが軋む。
「驚いた……」
「それは悪かったな。で、続きだ」
「う〜…言う方の身にもなってくれ…」
「そうじゃないだろう?」
なかなか言おうとしないウッドロウの頬を包んで真っ直ぐ瞳を見つめる。
「後一言なんじゃないのか?」
「まあ、そうだけど…」
「だったら、『プレゼントは』」
「………わ…私、だ…」
やっと言いきったウッドロウに、よくできましたとキスを送った。
そしてふとイクティノスが言っていた事を思い出した。
「誰が返品などするか」
一人呟くと、聞こえなかったウッドロウがえ?と聞き返してくる。
それに何でもないと答えると、もう一度キスをした。
「僕からのプレゼントは僕自身ということで構わないか?」
「もちろん。…私が望んだことと同じだよ」
互いの手を重ね、そっと握りあい、額をこつんと合わせると、見つめあって口にした、
「Merry X'mas」
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携帯の変換機能って便利ですね
メリークリスマスってうつと変換してくれるし!
それにしてもベタですいませんwww
実はこれ履歴とかには書いてないけどフリーだったり
報告等は無くて結構ですが、くれるとのたうちまわって喜びます!私が!!