『ルーティの頼み事』





ル:ね〜え、ウッドロウ?
ウ:何かな、ルーティ君
ル:お願いがあるんだけど、聞いてくれない?
ウ:ふむ、…まあ、内容によるかな
ル:着て欲しい物があるんだけど、あ、着てくれるだけでいいのよ
ウ:着るだけ?…それなら、
ル:ほんと?助かるわ〜!!じゃ、早速行きましょうか!!
ウ:え?行くってどこに…
ル:クレスタよ、クレスタ
ウ:クレスタで何を…?
ル:まあ、着いてからのお楽しみにしときましょ♪
ウ:???

ル:はい到着!
ウ:それで、着て欲しいというのは?
ル:うふふ、これよ!
ウ:!こ、これ……?
ル:そうこれ
ウ:しかし、これは、女性の……
ル:そうね、アトワイトと同じやつだし
ウ:見覚えあると思ったら…
ル:早く着てよ
ウ:え?!
ル:着てくれるって言ったじゃない
ウ:ええっと……
ル:嘘は付かないんでしょ?
ウ:……まあ
ル:それに、チビ達の為なの!お願い!!
ウ:子供達の…?………わかった
ル:ほんと!!
ウ:子供達の為と言われれば、仕方ないさ
ル:ありがとう、ウッドロウ!あの子達きっと喜ぶわ!
ウ:…子供達に変な人と思われたら…
ル:あんたなら大丈夫よ!自信持って!
ウ:……複雑だ…

ウ:子供たちの為とは言っても、これを着て何をするんだ?
ル:劇よ。劇
ウ:劇…?
ル:そ!ざっと説明すると、お姫様が魔法使いに姿を変えられ、声も出せなくなって、お城を追い出されて、剣士に攫われて
ウ:ちょっと待ってくれ。もしかして…私の役は…
ル:お姫様よ
ウ:………
ル:さっきも言ったでしょ、あんたなら大丈夫だって!
ウ:…………
ル:ウッドロウの役は話せなくなった方のお姫様だから台詞はないわ
ウ:……そうか
ル:姫様の心の声は私がナレーションと兼ねてるから。あーっ!もうチビ達が来る時間だわ!早く着て!動きとかは私が陰で指示するから
ウ:…わかった…
ル:じゃ、よろしくね
ウ:……はあ…
ル:大事なこと忘れてた
ウ:何だい……?
ル:剣士とのキスシーンがあるから
ウ:!!
ル:楽しみにしててね
ウ:やっぱり断るべきだったか…


「それじゃあ、『お姫様と剣士様』始まり始まり〜」




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