「あーっはっはっはっは!」




未だに私は笑っていた。

あまりにも真剣に構えているものだから、すっかりおもしろい(?)

まあ飛び掛ったときは殺気も出してたし、こいつらも長い間戦いに身を投じてたわけだし、身構えるのはまあ当然のことか。




『地獄の一丁目からこんにちわ・2』




「はあ……」




一通り笑った後疲れた溜息。

笑うのも結構疲れるものだな、と思った。

それはまあ置いといて、ウッドロウの元へ戻ろう。

ん?何か言いたげだな、何だ?




「何か言いたいことでもあるのか?」

「皆驚いてしまったじゃないか。あれほど言ったのに」




あれほどというのはハイデルベルグ城で言われたことだ。

きっと私を見ただけで驚くから変な事はするな、と釘をさされた。

しかし普通に再会しただけではおもしろくないからな。私なりのスパイスを効かせたつもりだが、どうやら効きすぎたらしい。

だが、私とウッドロウが至って自然に会話をしてるのを見て、敵意は無いと感じたらしい。武器を収めている。

金髪、名前はなんだったか・・・・ひよこ頭のようなやつがウッドロウに問いかけた。




「ミクトランなんですか?本当に?俺たちが倒したんじゃないんですか?」




ウッドロウは困ったように笑い、




「何処から話したらいいかな?」




と聞いてきた。なんだ私に振るのか?

普通は最初から、つまり私が倒されたとこから話すのがいいだろう。




「では私が話してやろうお前たちに倒されてからのこと、私が蘇ったこと、とか色々」




私はウッドロウの腰へ手を回し引き寄せる。そうしたかったからだ。

ウッドロウも含め皆驚いた表情だったが、とりあえず今は私に起こった出来事が気になるようだ。

真剣に私の方を見ている、私は話し始めた。




「お前たちに倒された後、気が付くと私は真っ暗な所にいた」




いつからいたのかはわからない。気が付いたらいた。真っ暗で日付など数えることもできない。ただぼーっとしていた。

すると突然眩いばかりの光が私の前方に現れた。光の中から現れたのは、自分を神のみ使いだと名乗る女だった。

女は口を開き言った、




「あなたは心残りがあるのですね」

「心、残り?地上を滅ぼせなかったとかそんなのか?」

「いいえ、違います。地上を滅ぼすことよりも、ずっと難しい・・・あなたは、恋を、しているのですよ」

「恋?さっぱり心当たりが無い・・・・・・」

「忘れてしまったのですね。それはとても悲しいこと。思い出す手伝いをして差し上げましょう」




この映像をご覧になって、と翻された掌の上に映像が流れる。

映ったのはダイクロフトで戦った者たち、ひよこ頭の金髪、水色がかった銀髪、帽子をかぶった金髪とスキンヘッド。

この中で銀髪の者が私の目を惹いた。




「この銀髪・・・・・・」

「この男はウッドロウ・ケルヴィン。ソーディアン、イクティノスのマスター」

「ウッドロウ・・・」




噛み締めるように名前を呟く。女は笑っていた。




「気になりますか?目を惹きましたか?それはあなたが恋をしているからなのです」

「そう・・・なのか?」

「そうです。あなたは戦いに明け暮れ忘れてしまった・・・」

「確かに生きている間も復活してからも復讐のことばかり考えていた気がする・・・」

「もう一度蘇りこの者の傍に行きなさい。そして支えなさい」

「支える?私が?」

「この男は王なのです。しかしまだ若い。良き手本を亡くし、何度も壁にぶつかってしまう。それを助けるのです」

「・・・私にできるのか?何年もの間戦争しかしてこなかった私に・・・」

「できます。愛とは素晴らしい物、愛と、あなたの心で彼を支えなさい。そして良き国を作るのです。民の笑える国を」

「私にもできるだろうか。そんな国を作ることが・・・」

「信じるのです。信じることが大切なのですから」

「信じる・・・」

「もう一度蘇りたいですか?彼の傍へ行きたいですか?」

「蘇りたい、ウッドロウの傍へ、生きたい」

「あなたにとっても辛い時もあるでしょう。しかし、諦めないで」




話終えると再び目の前が眩く光り、私自身も光に包まれた・・・・・・




「ちょっとまった!」




キリのいいところで挙手したのは黒髪の女。




「なんだ、そこの女?」

「神のみ使いって名乗った人が見せた映像に女はいなかったわけ?」

「男ばかりだったな、そういえば」

「あんたほんとは誰もなんとも思ってなかったんじゃ・・・」

「しかし、ウッドロウを見たら、なんだか胸が苦しくなったぞ。心臓を鷲掴みにされたような・・・」

「あ、そう・・・恋、してたみたいね」




み使いって人、暗示かけたんじゃ・・・なんてぶつぶつ言ってるが気にしなくてもいいだろう。

するとひよこ頭の金髪が




「じゃあ、もう地上を壊そうとか思ってないんだな?」

「当たり前だ。地上を壊したら、住むとこも無くしてしまうだろうが」

「え?地上に住んでるの?!」

「当然だろ」

「ど、どこに!!?」

「ハイデルベルグ城」

「えーーーー!!!!!!!!!!」




何をそんなに驚く事がある。ウッドロウの傍へといったではないか。

まったく人の話はちゃんと聞いておけ。

それにしても、驚いたのはひよこ頭だけじゃないというのが、あれだな、皆人の話はちゃんと聞くように!





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その2ですね。ちょこっとだけミクウド。微糖ですね
神のみ使いはエルレインですね。わかりましたか?
男しか見せてません。こら!
え?言葉が無茶苦茶?支離滅裂?そんなのいつものことですよ!!
まだ続きます、よ