以前、船を借りてくる間にリオンがファンダリアに行くという無茶なリオウドを書きましたが
今回はリオンたちが出港した後にウッドロウが来るという無茶な事を考えました。
ちなみにこれヒュゴウドです。
ものっそい中途半端です
『手に入れたい人』
「では屋敷に戻るとするか」
「はい」
踵を返し、前を見れば見知った人影。
階段を駆け下り、急ぎ足ながらも優雅な足取りでこちらへ向ってくる。
風に靡く銀髪は日の光を受けきらきらと輝き、港の人々の視線を集めた。
しかし本人は気にすることなく、歩を止める事は無い。
滲み出るのは王者の風格。国を背負える器を持つ、若く美しい隣国の王子。
「お久しぶりです、ヒューゴ殿」
形の良い唇が己の名を呼ぶ。
一見何気なく呼ばれたように周囲は感じても、己には別の感覚。
「お久しぶりです、ウッドロウ陛下」
その声は低く甘く。さながら愛の睦言を交わすような響きを持っていて。
「なかなか会いに来てくださらなかったので来てしまいました」
寂しかったと聞こえるような口調。
私もですと答えれば、にこりと笑って
「嘘ばかり」
互いにくすりと笑みを溢し、
「屋敷へと招待いたしましょう」
「お言葉に甘えて」
恭しく腰を曲げ、手を差し出せばすいとかわされ、
一足先に戻った執事の後をついて行く。
背筋を伸ばし、先を歩く背を見つめ、一人唇を歪ませる。
いつか手に入れる。
心も体も。彼という存在の全てを。
そうなった瞬間を考え、思わず肩が震える。
しかし人々は普段の仕事に戻っている。気づく事は無い。が、
「ヒューゴ殿、置いていってしまいますよ?」
いつの間に戻ってきたのか、目の前には彼。
目を丸くしていれば、急に腕を引かれた。
「早く行きましょう」
もしかしたら賢い彼は己の思惑に気付いているかもしれない。
だがそんなことは気にすることは無い。
過程を楽しめばいい。過程もその後も。
彼ならきっと楽しませてくれるだろうから。
「速いですよ陛下。それに腕も痛いです」
「ぼーっと立ってたヒューゴ殿が悪いんです」
ああ、楽しい。
執事のレンブラントが屋敷のドアを開け、招き入れる。
入ったところで待っていたのは見慣れたメイドの一人。
「お帰りなさいませ、旦那様」
「ああ。マリアン、客人だ。お茶を淹れてくれ」
「はいわかりました。すぐに応接間にお持ちします」
頭を下げて下がろうとする彼女を引き止める。
「いや、応接間ではなく書斎に持ってきてくれ。知人なのでな」
「はい、すぐに」
下がるのを見送ると、彼を書斎に案内するべく振り返る。
「ではこちらへどうぞ」
階段を上って奥にある書斎。
入り、椅子に腰掛ければいいタイミングでお茶が運ばれてきた。
「あとは私がやろう。下がりなさい」
最初と同じように頭を下げると、同じように下がっていく。
去り際に一言言い加えておいた。
「私が呼ぶまで誰も書斎には近づかないように」
ティーカップに紅茶を注ぎ込む。
透きとおるオレンジが光を受けて煌いた。
「いい香りですね」
「陛下に半端モノは出せませんからな」
いつでも極上のものを。
くすりと彼が笑う。
ますます欲しくなる。
「『陛下』などと呼ばないでください。今は二人だけです」
名で呼べということか。
それは願ったりだ。陛下など私達の間柄を示す言葉としては不適切。
「では、ウッドロウ」
素直に呼んだことに喜んでいるようで嬉しそうな表情をしている。
「何か?」
「呼んだだけです」
「だと思いました」
互いに笑うと紅茶を一口喉に流し込んだ。
しかし紅茶で潤しても喉はすぐに乾く。
欲しいものは別にある。
「しかし、急にこっちに来て、何かありましたか?」
「……さっき言ったのですが…」
ジト目で見てくる。
どうやら機嫌を損ねたらしい。
まあ、わざとやっているのだが…
何故かと言われれば
「そうでしたか?」
そのほうが面白いから。としか答えようが無い。
「もう一度、教えていただけますかな?」
彼は溜息を一つ零すと、立ち上がり、私の隣に腰を下ろした。
肩に手を置き、身を乗り出すと、耳元で囁いた。
「貴方に会いに来たんです」
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狙ってるけど大好き
ヒュゴウドといっても中身はミクトランですからね
ミクウドって言ってもいいのかも
それにしてもこんなの書いたかなって思っちゃうくらい記憶に無い(笑
続くのかな?いやきっと続かない。なにせ全く覚えてない^q^