『こちらをどうぞ』


リ:少し出かける
ウ:どこへ?
リ:家だ
ウ:私も
リ:いや、ウッドロウは待っててくれ
ウ:え
リ:すぐ戻るから。そんな顔をするな
ウ:変な顔してる?
リ:泣きそうだぞ
ウ:そ、そんなことは…!ん、ふ…
リ:…いい子に待ってるんだぞ?
ウ:わかった…気をつけるんだよ
リ:行ってくる
ウ:行ってらっしゃい

イ:何をしに行ったんだ?
ウ:さあ
イ:さあって…いらついたりしないのか?
ウ:待ってろって言われたからね。待つさ
イ:お前は……まったく(抱きしめ)
ウ:イクティノス?
イ:お前は本当にいい子に育ったな、と
ウ:私はもう子供ではない
イ:ムキになるところは子供っぽいな
ウ:ムキになんか
イ:なっているだろう?
ウ:……もういい、本でも読む
イ:おいおい、折角二人きりなんだから
ウ:二人きりだと何だ?
イ:しばらくこのままでいさせてくれ
ウ:リオンが見たら…
イ:嫉妬ぐらいさせろ。ウッドロウを困らせたんだ。ちょっとした仕返しだ
ウ:子供っぽいのはそっちじゃないか
イ:まあ、そうだな。さて、どれだけこのままでいられるかな
ウ:いつまでだろうな

シャ:もう、ウッドロウさんにあんな顔させて!
リ:………
シャ:坊ちゃん?
リ:僕は……(凹)
シャ:ありゃりゃ、坊ちゃんも辛かったんですね
リ:当たり前だ!ああ…あんな顔をさせてしまうなんて…
シャ:じゃあ、急いでいきましょうよ!それにイクティノスが慰めてるだろうし
リ:む!そうだな。大丈夫だとは思うが……ウッドロウがもう僕の事を…
シャ:大丈夫ですよ!ウッドロウさんは、待っててくれますって
リ:そうか?そうだな!あのウッドロウが他の人間の許に行くなんてありえん
シャ:そうですよ!…まあ、寄ってくる人たちは多いですけどね



リ:急ぐぞ!!
シャ:はい!!

リ:やっと着いたか
マリ:いらっしゃい、エミリオ
リ:やあ、マリアン
マリ:お客さんが来てるわ
リ:何故ここに来ると知ってるんだ?というか誰が…
ル:やほー
フィ:こんにちわ
リ:お前らか……。悪いが、今急いでるんだ。構ってる暇は無い
ル:わかってるわよ
フィ:早く戻ってあげてください
リ:?ああ……マリアン、手紙に書いてあったものは?
マリ:これよ
リ:ありがとう。来たばっかりで悪いが、もう戻るよ
マリ:たまには二人で遊びに来てね
リ:ああ。また今度

ル:持ってったわね
フィ:ええ
ル:それにしても、マリアンさんってなかなか大胆な事するわね
マリ:そんなことありませんよ
フィ:いいえ、とても素晴らしい発想です
マリ:そんな…フィリアさんたちのおかげですよ。新刊楽しみにしてます
フィ:精一杯がんばりますわ

ウ:……ん…(うつらうつら)
イ:眠いのか?
ウ:ん……
イ:寝てもいいぞ
ウ:…イクティノスが…辛いだろ…
イ:俺の事は気にするな。それに、動くのがめんどいからな
ウ:すまな……すー…(寝)
イ:以外に早かったな。さっさと帰ってこないとウッドロウを返してもらうぞ

リ:っくし!…なんだ?!
シャ:噂でもされてるんじゃないですか?
リ:よくないことのような気がする
シャ:もしかしたらウッドロウさんとイクティノスかも
リ:何?
シャ:坊ちゃんが帰るの遅い、ウッドロウさん寂しい、イクティノスが優しく接する、優しさに触れ坊ちゃんから離れていく…
リ:それはまずい!ウッドロウは流されやすいから下手するとそうなる…!
シャ:これはもっと急がないとダメですね
リ:当たり前だ!詠唱は走りながらしろ
シャ:え?!ちょ、それは無理ですって!!

リ:ウッドロウ!(ばたーん)
イ:ドアくらい静かに開けろ、ウッドロウが起きる
シャ:ウッドロウさん寝ちゃってるの?
イ:どこかの誰かが心配をかけたせいでな
リ:…僕か……
シャ:で、イクティノスはいつまでウッドロウさんを抱いてるわけ?
イ:それは勿論起きるまでに決まってるだろ
リ:何だと!!
イ:当たり前だ。ウッドロウは今、俺に身を預けてるんだ。リオンではない
シャ:イクティノス、ちょっと言い過ぎだって…
イ:ふん、ウッドロウを少しでも傷つけるからこうなるんだ
リ:すまない……
イ:その言葉、ウッドロウに言うんだな。おい、ウッドロウ(揺する)
ウ:…ん、……イクティ…ノス?
イ:帰ってきたぞ?
ウ:え?あ……リオン…!
リ:すまない、ウッドロウ。心配を…
ウ:いいよ。ちゃんと帰ってきてくれたから
リ:ウッドロウ(ぎゅ)
ウ:ふふ
シャ:よかった…
イ:………
シャ:もしかして、「帰ってきやがったか」ぐらい思ってる?
イ:まあな

ウ:リオン…
リ:ん?
ウ:それは?
リ:ああ、これを取りに行ってたんだ
ウ:ヒューゴ邸に?
リ:マリアンから手紙が来てな、ウッドロウに似合う服を手に入れたといっていて
ウ:私に…?
リ:ウッドロウを驚かせたくて待っていてもらったわけだが、不安にさせてすまなかったな
ウ:いや、それに、私の為…だったのだろう?凄く…嬉しい
リ:ほら
ウ:ありがとう。早速開けてみても構わないかな?
リ:僕も見てみたい。すぐに着てくれるか?
ウ:勿論だよ

がさがさ
ウ:よっ。!!!!………これ…
リ:どんなの………!
イ:どうした?
シャ:どんなやつなんですか?って
ウ:メイド服…
リ:メイド服だな…
イ:メイド服だ…
シャ:メイド服ですね…
全員:………
リ:……ウッドロウ
ウ:(嫌な予感)…何だい?
リ:着てみてく
ウ:嫌だ!(やっぱり…)
リ:何故?!
ウ:嫌な物は嫌だ!
リ:いいじゃないか。減るものでもないし(じりじり近寄る)
ウ:減る!見えない何かが減る!(じりじり後退る)
リ:さっき着るといった
ウ:こんなのが入ってると思わなかったからだ(走)
リ:逃がさん!(掴)
ウ:っい?!
リ:なんなら僕が着せてやるぞ?(耳に息を吹きかける)
ウ:っ!…や、だ
リ:くっくっく、そんな目で睨まれても怖くないぞ?(耳元で喋る)
ウ:ん……嫌な物は…嫌…
リ:頑固者め…仕方が無いな(ひょいと抱き上げる)
ウ:っわ!?あ、下ろしてくれ!こんなの着たくない!!
リ:僕だけに見せるんならいいだろ?
ウ:いーやーだー!!イクティノス!シャルティエ君!
イ:ウッドロウめ…俺達の名前を呼んだな
シャ:坊ちゃんの腕の中なのに、僕達のこと呼んだら…
リ:ウッドロウ…今僕の腕の中で、僕以外の名を呼んだな?
ウ:へ?
リ:これはお仕置きが必要だな
ウ:!!ま、すまない!悪かった!お願いだからやめ
リ:お し お き だ
ウ:……ふふ…また仕事が溜まってしまったな…(遠い目)
ばたん
イ:あんなに遠い目のウッドロウは初めてかもしれんな
シャ:逃げられないと悟ったんだね…おいたわしや…
イ:助けてやらなかった俺達も悪いがな
シャ:まあでも坊ちゃん楽しそうだったし
イ:ウッドロウは可哀相だったがな。さて、仕事を明日に回すよう言ってくるか



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マリアンはそっちの道に進んでしまいましたー……なんてこと
きっかけはフィリア作の本を見てしまった。って感じで
ちょっぴりリオンが帰ってきてがっかりなイクティノス