『皆に会いに行こう』


チェルシー編
「あれは…チェルシー?」
「花で何かしているようだな」
「行ってみよう」

「………」
「チェルシー」
「あ!ウッドロウ様!!とリオンさん!」
「……」
「何をしてるのかな?」
「はい!花占いをしていました!」
「花占いか。なるほどチェルシーらしい」
「そうか?」
「そうとも。可愛らしいじゃないか」
「ウッドロウ様…!」
「! …で?何を占ってたんだ?」
「えとですね。私がウッドロウ様のお嫁さんになれるか、
 なれなかったとしてもお婿さんになれるかを占ってました!」
「嫁が無理なら婿って…考え方が変だぞ…」
「いいんです!ウッドロウ様には、守ってもらいたいと思う反面、
 私が守ってあげたいとおもわず思ってしまうお方ですから!」
「ふん…それには同感だ…」
「でしょう!!」
「…私はそんなに頼りないかな…?」
「「そんなことは(ない)(ありません)!!」」
「なんといいますか、母性本能をくすぐられるというか…」
「庇護欲をかきたてられるというか…」
「とにかく!」
「守りたくなるんだ!」
「そ、そうなのか…?」
「はい!」
「そうなんだ」

「ちなみに結果は?」
「えぇっと…お嫁さん、お婿さん、お嫁さん、
 お婿さん、お嫁さん…お婿さんです!!」
「「!!!」」


マリー編
「ウッドロウ、リオンこんなとこで何をしてるんだ?」
「これはマリーさん」
「今度はマリーか…」
「皆をまわってるんですよ」
「散歩がてらな」
「そうだったのか」
「はい。あ、マリーさん頼みたいことがあるのですが…」
「何だ?言ってみろ」
「料理を教えていただきたい」
「料理?どんな料理だ?」
「料理、というか…。耳を貸してください」
「ん?」
「実は…」
「ほう…」
「それで…」
「…なるほどな。よしいいだろう!」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「私もルーティやチェルシーに作ろうかな?」
「それはいいとおもいます」
「スタンにも作らないとな」
「はは、そうですね」
「じゃあ、また後日」
「はい、本当にありがとうございます」

「内緒話か。僕に聞かれるとまずいことなのか?」
「そういうことじゃないよ。お楽しみってことさ」
「ふん。そこまで言うなら楽しみにしているさ」


コングマン編
「ここは……」
「コングマンの部屋だね」
「それは知っている。行くのか?」
「行くとも」
「どうせ筋トレしてるぞ」
「自分を鍛えることはとてもいいことだぞ…失礼するよ」
「そんなことはわかって…ってまだ話が途中だぞ!」
「おう!どうした、二人揃って」
「皆の所を回っていたのだよ」
「………」
「へえ、おもしろそうなことしてるじゃねえか。
 まあそれは置いといて、手伝ってくれねえか?」
「何をだ?」
「筋トレに決まってんだろうが」
「なぜ僕たちがお前の手伝いなど…!」
「まあ、落ち着いてリオン。それで具体的に何を?」
「いや特になにかしてくれってわけじゃねえ。
 背中に乗ってくれりゃあいいだけだ」
「背中に?」
「いつもは重しを乗せてやってるんだが、貸しちまってな」
「だからかわりに乗れということか?」
「おう!」
「しかしリオンはともかく私は重いぞ」
「僕が小さいと言いたいのか!」
「いやそうじゃなくて…」
「はっはっは!そんな細っこい体のどこが重いんだ?」
「ええっ?!」
「ほら乗った乗った」
「う、うむ。じゃあリオン先に…」
「…わかった。 ほらウッドロウも乗れ」
「よし…。 …大丈夫か、コングマン?」
「おうぜんぜん余裕だぜ。普段の重しのが重てぇぐれえだ」
「それは…」
「すごい…」
「がっはっはっは!!!」

「コングマンの筋力には驚かされるな」
「確かにあれはすごかったな」
「私も筋肉をつけようかな…」
「……!だ、だめだ!!」
「え?」
「そのままのお前でいてくれウッドロウ!!」
「あ、ああ…
(冗談のつもりだったんだがな…でも、今の言葉は反則だ…////)」


フィリア編
「次はフィリアか…」
「そうだよ。失礼」
「うふふ…これを混ぜれば…」
「「………」」
「…ウッドロウ、なぜドアを閉める…」
「いや…なぜか閉めなければいけないような気がして…」
「お二人ともどうかしたんですか?」
「「!!!」」

「皆さんの所を?」
「ええ」
「しかし困りましたわ」
「どうかしたのか?」
「私、あまり面白いことを話せるわけではありませんし…」
「そんなことはない」
「ウッドロウさん」
「フィリア君と話しているととても勉強になるし、なにより世界が広がる。
 世界にはまだ知らないことがたくさんあるのだと実感させられるよ」
「フィリアの知識は僕の知らない事が多い。とても役立っている」
「リオンさん…ありがとうございます。それだけでとても嬉しいですわ」
「それはよかった」
「聞きたいことがあるんだが」
「なんでしょう?」
「よく戦闘で使っているボムは自分で作っているのか?」
「それは私も気になっていた」
「ああこれですね。そうです、私が作っていますわ」
「難しくはないのか?火薬もいるのだろう」
「ええ、そうですね。難しいですけど、なにより楽しいですわ」
「た、楽しい…?」
「はい。人に向かって投げることはできませんから、新作ができたときは
 モンスターで実験してどんな効果があるか試すんです」
「…ほお…」
「これがモンスターに当たれば爆発するとか、燃えるとか、電気が走るとか。
 あ!これを作るときには黄色の液体が必須なんですが、
 これさえ混ぜてしまえば…!
 これも混ぜてみたら面白いかもしれませんわ…ふふふ…」
「フィ、フィリア君…?」
「あら?どうしました?」
「…何でもない」
「あらこんな時間。これから神殿へ行かないといけないんです。
 せっかく来てくださったのに、すいません」
「いや、いいんだ。充分楽しませて、もらったよ。では行こうか」
「そうだな…」
「あ、リオンさん待ってください」
「何だ?」
「これを…」
「?これは?」
「来てくださったお礼です。
 お部屋に戻ったら、お茶でもコーヒーでも何でもいいので
混ぜてウッドロウさんに飲ませてみてください。でもリオンさんは飲んではいけませんよ」
「なにかあるのか?」
「それはお楽しみです」
「?わかった。ありがとう」
「はい」

「ウッドロウ、紅茶を淹れるが飲むか?」
「いただくよ」
「(これは何の薬なんだ?毒ではないだろうが…)
 淹れたぞ。ほら」
「ありがとう。…おいしいよ」
「そうか…(変化はなしか?)」
「…うっ!」
「!どうしたウッドロウ!!」
「…あ、つい…」
「暑い?」
「急に、体が…熱くなってきて…うぅ」
「…まさか!
(フィリアがさっきくれた薬って…!)」


ルーティ編
「あ!ちょっとあんたたち!」
「ルーティ?」
「何か用かな?」
「ちょっとそこに並んでよ」
「…? こうかな?」
「んー。もうちょっとくっついて」
「…こうか?」
「おっけーおっけー。はい!」
「「!」」
「はいじゃあ次〜」
「おい、いきなり撮るんじゃない!」
「はいはい、いいからいいから」
「ルーティ君の事だ何か理由があるんだろう…?」
「いや、絶対何か企んでる」
「ごちゃごちゃ言わないの!
 次は、そうねえ…少し向かい合ってもらえるかしら」
「まったく…」
「まあまあ、こんな感じかい?」
「うぅ〜、もう少し近づいてもらえる?」
「近づくって…」
「ぶつかってしまうが…」
「それぐらいがいいのよ…はいオッケー!」
「「!!」」
「だからいきなりはよせと…」
「ごめんなさいねー」
「なんだその態度は!!」
「あんたこそ何よ!!!」
「二人とも落ち着いて。それでどうして写真を?」
「それはね…ほら、スタンといいコングといい大食いがいるじゃない」
「ああ、確かに、よく、食べる…う…」
「それで、宿だってなん部屋か取らないといけないのに」
「しっかりしろウッドロウ…でもあの量は…うぷ…」
「ガルドがかかるったらありゃしないわ」
「そ、それで…」
「ガルドが底を尽きそうだから貯めておくのよ」
「た、貯める…?」
「そ、完全になくなる前に少しでも足しておこうと思ったわけ」
「それと私たちと、どう、関係が?」
「…売れるのよ」
「売…」
「そのての人たちにいい値段でね」
「ということは…」
「その写真を売るということか?」
「そのとーり!じゃ、ご協力ありがとうございまーす!!」
「あ!逃げた!!」
「これからもよろしく〜!!!」
「待て!逃がすか!!」


スタン編
「おーい!」
「おや、スタン君」
「何のようだ?」
「いやー、実はちょっと気になったことがあってさ」
「何かな?」
「この前出発が延期になったじゃないですか」
「ああ、あの時はすまなかったね」
「そんなのぜんぜんいいですよ。誰でも調子が悪くなる時ありますから」
「ありがとう、スタン君」
「それで?聞きたいことがあるんじゃないのか?」
「そうそう!なんで急に調子が悪くなったんですか?」
「…ぶっ」
「ちょ!リオン急に噴くなよな〜」
「わ、悪い…」
「体調が悪くなるって事は何か原因があるんですよ。
 それが分かればどうして体調が悪くなったかわかるんです!」
「ええっと…それは…」
「教えてください!ウッドロウさん!!」
「どうしたら…」
「!そうだ!!」
「何がそうだなんだよ、リオ…」
「激しい運動をしたせいだ」
「リ、リオン?!ばらすつもりなのか…?!」
「静かにしていろウッドロウ。
 スタン、ウッドロウはいつも後衛だな?」
「え?そうだけど…」
「だがこの前はどこかの誰かがうっかりピンチになったせいで
 ウッドロウは前衛に行った」
「…はい…」
「後衛で慣れていたのに前衛へ急遽移動したウッドロウは
 酷い筋肉痛に悩まされたということだ」
「そうだったんですか…すみません…」
「い、いや。いいんだよスタン君」
「じゃあ俺戻りますね。今日も前衛に行ってもらっちゃったし…」
「そうだ。ウッドロウを思うならさっさと戻れ」
「そうするよ、それじゃあ」
「「………」」
「助かったよ…」
「あれはやばかったな…」

「あんなに隠さなくてもいいのにな?ディムロス」
「そうだな。
(あれだけ二人でいれば誰でもわかるというのに…
 わからぬのは本人たちだけか…)